❄️冬でも油断できません! ノミ・マダニ予防は一年中がおすすめです🐾
こんにちは!愛玩動物看護師 片野です🌼
今日は「冬のノミ・マダニ予防」について、最新のお話を含めてわかりやすくお伝えしますね!
🐛「冬はノミ・マダニがいない」は実は誤解です!
最近は暖冬や気温差の影響もあり、冬でもノミ・マダニが普通に活動できる日が増えています。
■ ノミは 13℃以上 で繁殖できます
ノミは 13℃を超えると卵〜成虫まで発育可能。
暖房の効いた室内はノミにとって快適で、「冬なのに室内で大発生してしまった…」という相談は実は少なくありません。
■ マダニは 10℃前後 で活動開始
マダニはとても寒さに強い虫で、気温が10℃を超えると草むらで動き出します。
冬でも日中が暖かい日は、散歩でマダニがついてしまう可能性があります。
🦠 ノミ・マダニが媒介する感染症
かゆみだけでなく、動物や人の健康に関わる感染症を運ぶことがあるため注意が必要です。
【ノミが媒介するもの】
・猫ひっかき病
猫で多い細菌感染で、人も発熱やリンパ節の腫れが出ることがあります。
・瓜実条虫
ノミを介して犬猫に感染。人(特に子ども)への感染例もあり。
・ノミアレルギー性皮膚炎
わずか1匹でも強いかゆみや湿疹の原因に。
【マダニが媒介するもの】
・SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
・ライム病・アナプラズマ症(犬で発熱・関節炎など)
・ヘモプラズマ感染(貧血の原因に)
🧪 最近特に増えている「SFTS」って?
ここ数年、ニュースでもよく話題になる SFTS。
これは マダニが媒介するウイルス感染症で、犬・猫・人すべてに感染する可能性があります。
📝 SFTSのポイント
・発熱、食欲不振、嘔吐、下痢などの症状
・特効薬やワクチンがまだなく、対症療法が中心
・ここ数年、日本での報告数が増加
・犬猫の感染例も確認されている
・感染した動物の体液から人が感染したと疑われる例も報告あり
特に猫では重症化しやすいと言われており、「マダニには絶対に刺されたくない病気」のひとつです。
🐶🐱 ペットと人、どちらも守るために
SFTSはもちろん、ノミ・マダニが媒介する感染症はペットだけでなく人にも影響するため、飼い主さまご自身のためにも予防がとても大切です。
・散歩後のブラッシングや体チェック
・草むら・公園に行ったあとの観察
・元気がない・食欲がないときは早めに受診
そして何より…
🌿 冬も「継続して予防すること」が一番安心!
予防薬は毎月しっかり継続することで最大の効果を発揮します。
冬だけお休みすると、その隙間に入り込んだノミやマダニが春に一気に増えることもあります。
室内飼育の子でも、
・人の服に付いて入り込む
・過去に家にいたノミが卵で残っている
など、リスクはゼロになりません。
大切なご家族が、寒い季節も健康で快適に過ごせますように🐾
気になることがあれば、いつでもご相談くださいね。
