たまきペットクリニック|船橋市・市川市の動物病院

船橋市・市川市の動物病院です。女性獣医師が診察を行い、飼い主と動物に寄り添った医療を提供いたします。

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てんかんを持ったワンちゃんの狂犬病予防接種について

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4月に入り、そろそろ市区町村から狂犬病予防接種のお知らせが届いている頃だと思います。

先日、「うちの子はてんかんがあって毎日お薬を飲んでいるのですが、狂犬病の予防接種は受けないといけないのでしょうか」 というご相談をいただきました。

同じように不安を感じている飼い主さんもいらっしゃると思いますので、今回はそのことについてお話しします。


※狂犬病がどんな病気なのか、なぜ接種が必要なのかについては、3月に掲載した愛玩動物看護師 片野のブログもぜひご覧ください。

🐾 てんかんがあっても、基本的には接種が必要です

てんかん発作をお薬でコントロールしているワンちゃんでも、 狂犬病予防接種は法律で義務付けられているため、基本的には接種が必要になります。

ただし、ワンちゃんの体調によっては、接種を見合わせたり、猶予が検討される場合もあります。

🩺 こんな場合は接種を控えたり、猶予を検討します

1. 一時的に体調がすぐれない場合

・元気や食欲がない

・下痢・嘔吐がある

・最近てんかん発作が増えている

・発作が長引いている
体調が落ち着いてから接種を考えます。

2. 高齢や持病のため、普段から体調が安定しない場合

→ 診察のうえ、狂犬病予防注射実施猶予証明書の発行を検討します。

3. 過去に狂犬病予防接種でワクチンアレルギーを起こしたことがある場合

→ ワクチンのメーカーを変えるなど、できる限りの工夫をします。  
それでも難しい場合は、狂犬病予防注射実施猶予証明書の発行を検討します。

🐕‍🦺 ワクチンでてんかん発作が悪化するのか?

ここからは、私自身のこれまでの経験からのお話です。

これまで多くのワンちゃんに狂犬病予防接種をしてきましたが、 それが原因でてんかん発作が増えたり、発作が長引いたりしたケースは経験していません。

また、いろいろな病院で働いてきましたが、 他の獣医師からも「狂犬病予防接種でワクチンアレルギーが出た」という話はほとんど聞いたことがありません(もちろん絶対ではありませんが)。

こうした経験から、 普段の生活が安定しているてんかん持ちのワンちゃんであれば、狂犬病予防接種は受けておいた方が安心だと考えています。

🐾 ご不安なことがあれば、いつでもご相談ください

てんかんのあるワンちゃんの予防接種は、どうしても心配がつきものです。
少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

 

たまきペットクリニック 神経科担当 大内 詠子

2026年04月01日 17:35

🐾狂犬病ワクチンについて知っていますか?

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こんにちは。愛玩動物看護師の片野です✨
 

春になると、市町村から「狂犬病予防接種のお知らせ」が届きますよね。

「毎年打っているけど、改めてどんな病気なの?」
今日は、狂犬病ワクチンについてわかりやすくお話しします。


🦠狂犬病ってどんな病気?

狂犬病は、狂犬病ウイルスによって起こる感染症です。


犬だけでなく、猫・人・野生動物など、ほとんどの哺乳類に感染します。


発症すると、
・興奮や攻撃性の変化
・麻痺
・よだれが増える
などの症状があらわれ、発症後の致死率はほぼ100%といわれています。


現在、日本では長年発生していません。
しかし世界では、今も毎年多くの人が亡くなっている感染症です。


なぜ日本では発生していないの?

日本で狂犬病が発生していないのは、

・輸入動物の検疫制度
・そして毎年の狂犬病予防接種

がしっかり続けられているからです。


つまり、今安全でいられるのは「予防を続けているから」なのです。


💉狂犬病ワクチンは法律で義務

日本では、生後91日以上の犬は

・市町村への登録
・年1回の狂犬病予防接種

法律(狂犬病予防法)義務づけられています


これは、愛犬を守るだけでなく、人と社会全体を守るための大切なワクチンです。


🐶体調が心配な場合は?

・高齢
・持病がある
・体調が不安定

といった場合は、事前にご相談ください。

その子の体調を確認しながら、安全に接種できるタイミングを判断します。


🌸さいごに

狂犬病ワクチンは、「日本が狂犬病清浄国であり続けるための大切な予防」です。

毎年の接種は少し手間に感じるかもしれませんが、その積み重ねが、今の安心につながっています。

ご不安なことがあれば、いつでもご相談くださいね🐾✨

2026年02月27日 14:39

目の前でてんかん発作が起きたらどうする?〜お家で常備できる緊急薬について〜

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12月のブログでは「てんかん発作が起こった時の対処法」を解説しましたが、「もし発作が止まらなかったら…」「お家でできることはないの?」と不安に思われる方も多いのではないでしょうか。
 

基本的には、発作が止まらない・繰り返す場合はすぐに動物病院へ行くのがベストです。
しかし、夜間や移動に時間がかかるなど、すぐに向かうのが難しい状況もあります。

そんな時、お家で使える「緊急薬」があると少し安心材料になります。

進化した緊急薬:坐薬から「鼻へのスプレー」へ

以前は「坐薬タイプ」が主流でしたが、数年前より、鼻の穴から液体の薬を噴霧する「経鼻投与タイプ」が登場しています。
ネイザル

 

特徴 坐薬タイプ 鼻に噴霧するタイプ
メリット 保存が楽 吸収が早く、効果が出るのがスピーディー
デメリット 溶けるのに時間がかかる。いきんで体外に出てしまうことがある。 副作用(呼吸抑制など)に注意が必要
投与方法 肛門の奥へ入れる 鼻の穴(または口の粘膜)へシュッと噴霧


鼻の穴が小さいワンちゃんやネコちゃんの場合は、口の粘膜に噴霧することで代用も可能です。

お薬を使うタイミングと注意点

お薬を使っても治まらない場合、以下のような理由が考えられます。

  1. 投与量が足りていない

  2. その薬が効かないタイプの発作である

  3. うまく投与できていない(ロスがある)

【当院が推奨するタイミング】

  1. まず1回鼻に噴霧し、5分間様子を見る

  2. 治まらなければ、もう1度噴霧

  3. その後、3分以内に治まらなければ、迷わずすぐに動物病院へ!

※これらのお薬は神経の興奮を抑えますが、呼吸抑制などの副作用が出る場合があります。投薬後は発作の状態だけでなく、呼吸の様子もしっかり観察しましょう

「止まったから安心」ではありません

夜間に発作が起こり、お薬でなんとか治まったとしても、「数時間に数回」の発作が起こることは異常事態です。
現在服用している常用薬の調整が必要なサインですので、必ず後ほど受診してください。


まとめ

  • 現在は効果が出やすい「鼻の粘膜(または口の粘膜)に噴霧するタイプ」が主流

  • 副作用のリスクもあるため、獣医師と相談して愛犬・愛猫に合った使い方を確認しておく

  • 発作が長く続く、または1日に何度も起こる場合は、必ず動物病院を受診する

当院でも、この噴霧タイプの緊急薬を処方しております。

「もしもの時に備えて持っておきたい」という方は、ぜひ神経科の外来を受診してください。

「まずは話だけ聞いてみたい」という飼い主様向けに、カウンセリング(飼い主様のみご来院・お薬の処方なし)も承っております。お気軽にご相談ください。

たまきペットクリニック  神経科担当
獣医師 大内 詠子

 

2026年02月04日 16:35

てんかん発作の治療目標について

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明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。


昨年11月に「てんかんによる発作治療開始のタイミングについて」というお題でブログを書かせ頂きました。
今回はてんかん発作の治療目標について書きたいと思います。
まずは11月のおさらいです。

飼い主さんに対し、発作治療開始のタイミングは下記のような基準でご提案しています。

1、てんかん発作の頻度6ヶ月間で2回以上起こった場合
2、群発性発作(=24時間以内に別々の発作が2回以上起こる状態)があった場合
3、てんかん重積(1回の発作が5分以上続いていた、または最初の発作が治る前に次の発作が起こり、それが継続した場合)があった場合
4、発作が終わっても様子がおかしいなど余韻の継続が長い場合
5、発作の間隔が短くなってきている場合
6、発作の重症度が増してきている
7、頭の中に発作の原因病変がある場合
  など


7の「頭の中に原因病変がある場合」については今回のお話の対象にはなりません。
なぜなら、発作を抑える治療をするだけでは不十分だからです。
7の場合は原因となる病気に対しても同時に治療を行わないと発作をコントロールできません。

 

ここからは1から6までに対するてんかん発作治療目標についてお話しします。

治療目標は「発作ゼロ」です、と言い切りたいところですが、実はあまり現実的ではありません
意識を失ってバッタリ倒れ、全身が痙攣するような大きなタイプのものもあれば、意識はしっかりしているものの手足などの一部をピクッ、ピクッとさせる小さいタイプのものもあります。
小さい発作だからコントロールしやすいかというとそうでもありません。
また、発作のタイプや発作時の重症度、発作時間にも個体差があること、犬猫によっても使用する薬が変わることや薬の効果が出やすい子と出にくい子がいるため、一筋縄ではいかないことが多々あります。

そのため、現実的な目標としては治療前に比べ、
1、発作の頻度を3ヶ月に1回未満にする、また、元々の発作頻度が多い場合はその頻度を50%以下になることを目指す。
2、発作の持続時間が短くなるようにする。
3、発作の程度を軽減する
4、薬の副作用を最小限にとどめる


4についてですが、どんなお薬も副作用が全くないわけではないため、個々の体調に合わせた処方が必要です。
また、発作の頻度は減ったが薬が効き過ぎていつもボーっとしていたり、ふらついている場合もコントロールができているとは言えません。

 

目標達成、もしくはそれに近づくことにより・・・

・わんちゃん、ねこちゃんの生活の質が今までより良くなります
脳へのダメージが減らせます。(発作は持続時間が長ければ長いほど、頻度が多ければ多いほど脳へのダメージが大きくなるためです)
飼い主さんの心配が少なくなります


てんかん発作の治療はほとんどの場合、生涯治療が必要となり、それに伴ってお薬の選択、お薬の副作用を最小限にするための定期チェック、生活環境整備なども行う必要があります。
より良い効果を目指すためには飼い主様のご理解とご協力が欠かせません。


てんかん発作以外の神経疾患につきましても気になることがございましたらお気軽にご相談下さい。
また、飼い主様のみご来院のカウンセリングも承っております。(カウンセリングの場合、お薬の処方はありません)


たまきペットクリニック 神経科担当
獣医師 大内 詠子

2026年01月08日 10:00

年末年始に増える 「異物の誤食・誤飲」について

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こんにちは。愛玩動物看護師 片野です🌼
今回は、特に**年末年始に増えやすい「異物の誤食・誤飲」**についてお話ししたいと思います。


🐶🐱異物の誤食・誤飲ってどんなもの?

異物の誤食・誤飲とは、本来食べるものではない物を、誤って口にしてしまうことをいいます。


動物病院でよくご相談いただくのは、

  • おもちゃやぬいぐるみの一部

  • タオル・靴下・下着

  • ビニール・ラップ・包装紙

  • 人の食べ物・薬

  • 猫じゃらし・ひも・輪ゴム

など、私たちの身の回りにあるものばかりです。


🎍なぜ年末年始は特に注意が必要なの?

年末年始は、普段と生活リズムが変わりやすい時期です。
そのため、誤食・誤飲のリスクが高くなります。

🧹① お家の中がいつもと違う

  • 大掃除で物の出し入れが増える

  • 片づけ途中の物が床に置かれがち

  • 来客があり、普段出さない物が増える

こうした環境の変化で、動物たちが**「いつもと違う物」を口にしてしまう**ことがあります。

🍊② 食べ物が増える

  • おせち料理

  • お菓子・チョコレート

  • 骨付きの食べ物

  • テーブルの上の食べ残し

人には美味しい物でも、動物にとっては危険な食べ物が多いのが年末年始です。

🎁③ ひも・包装が増える

  • プレゼントのリボン

  • お正月飾り

  • 猫じゃらしに似たひも状の物

特に猫ちゃんは、ひも状の物を飲み込んでしまう事故が多いため注意が必要です。


⚠️誤食・誤飲で起こりうること

誤食・誤飲は、すぐに症状が出ないこともあります。

  • 吐く・吐こうとする

  • 食欲がなくなる

  • 元気がない

  • お腹を触られるのを嫌がる

  • 便が出ない、血が混じる

「元気そうだから大丈夫かな?」と思っても、あとから症状が出るケースも少なくありません。


🩺「もしかして…」と思ったら

  • 何を、いつ頃、どのくらい食べた(かもしれない)か

  • その後の様子(元気・食欲・嘔吐など)

をメモして、早めに動物病院へご相談ください。


「これくらいで相談していいのかな…」と迷う内容でも、動物病院へ相談ください。


🏠ご家庭でできる予防のポイント

年末年始は特に、

  • 床に物を置かない

  • 食べ物はすぐ片づける

  • ゴミ箱はフタ付きに

  • おもちゃは遊ぶときだけ出す

  • ひも・包装材はすぐ処分

を意識してみてください。


🌿さいごに

誤食・誤飲は、どのご家庭でも起こりうる事故です。


「ちゃんと見ていたのに…」
「まさかこんな物を食べるとは思わなかった…」
と、飼い主さまが自分を責めてしまう場面も少なくありません。


でも気づいて、相談してくださることが一番大切です。


「これ、食べちゃったかも?」
「様子を見ていいのかな?」
そんな時は、遠慮せずご連絡くださいね。


私たちスタッフも、大切なご家族を守るお手伝いができればと思っています🐾

2025年12月27日 10:51

てんかん発作が起きたときの対処法について

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おうちのワンちゃん、ネコちゃんが初めて発作を起こした時、飼い主さんは見たことがない突然の様子にかなり驚かれると思います。

それが1回だけでなく2回、3回、毎日、1週間に1回など・・・、続くと相当不安になりますよね。


今回はワンちゃん、ネコちゃんがてんかん発作を起こした時、飼い主さんはどのような対応をしたら良いかについてお話ししたいと思います。

 

発作は突然やってきます

数回起きてる場合は飼い主さんが予測できるケースもあります。

例えば

・口をくちゃくちゃする(チューインガムを噛んでいるような様子です)

・急にソワソワし始めた   などです。

 

<発作が起こった場合・・・>

初めて見た場合でも、2回目以降でも対応は同じです。以下の点を参考にしてください。


1、抱き上げたいところですが、発作が治るまでは触れないようにしましょう。特に顔周りには触れないようにします。

→発作が起きると歯を食い縛る場合があり、声を掛けても離してくれることは期待できない状況です。うっかり噛まれてしまうと飼い主さんが大けがをしてしまいます。

2、身体に触れない代わりに、頭や身体をぶつけないよう周囲をクッションなどで囲い、落ち着いて様子を観察します。

3、発作が始まってから終わるまでにかかった時間と元の状態に戻るまでにかかった時間を記録しておきましょう。発作が終わってもしばらくはもうろうとした状態が続くこともあります。

→発作が2回以上起きた場合は、発作が起きた日付や時間、発作が続いた時間、どのような様子だったか、などを記録した日記をつけておくと診察を受ける場合にとても参考になります。

4、できれば動画でその様子を記録しておきましょう。

→動画での記録は診察の際にとても参考になります。「発作」といっても心臓によるものや低血糖によるものなど原因がてんかんではない場合もあります。

5、1回の発作時間が5分以上あった、1日に2回以上起きた、半年に2回以上起きた、などの場合は動物病院に相談しましょう。

6、発作が止まらない場合(5分以上続く)はかかりつけ、また、夜中であれば夜間救急病院に急いで向かいましょう!

→緊急事態はなぜか夜中、休日に起こりやすい傾向があります。夜中に起こったけれどかかりつけが診察していないから病院が開くまで待っていた、という話をよく耳にしますが、てんかん発作は継続時間が長い、回数が多い、発作の様子が大きいほど脳へのダメージが大きいです。ダメージが大きい場合は脳が浮腫んでしまい、発作が止まっても元のうちの子には戻らない場合も少なくありません。


もうすぐ年末年始に入ります。
かかりつけの動物病院もお休みや診療時間の短縮などが始まることや帰省した場合は対応できる病院が限られる可能性もあります。
いざという時にどのように対応したら良いかやお薬の在庫を確認しておくと安心です。

 

当院の神経科ではカウンセリング(飼い主様のみご来院のご相談)も承っております。気になることがありましたらお気軽にご相談下さい。


たまきペットクリニック 神経科担当

獣医師 大内 詠子

2025年12月18日 10:00

❄️冬でも油断できません! ノミ・マダニ予防は一年中がおすすめです🐾

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こんにちは!愛玩動物看護師 片野です🌼
今日は「冬のノミ・マダニ予防」について、最新のお話を含めてわかりやすくお伝えしますね!


🐛「冬はノミ・マダニがいない」は実は誤解です!

最近は暖冬や気温差の影響もあり、冬でもノミ・マダニが普通に活動できる日が増えています。

■ ノミは 13℃以上 で繁殖できます

ノミは 13℃を超えると卵〜成虫まで発育可能

暖房の効いた室内はノミにとって快適で、「冬なのに室内で大発生してしまった…」という相談は実は少なくありません。

■ マダニは 10℃前後 で活動開始

マダニはとても寒さに強い虫で、気温が10℃を超えると草むらで動き出します。
冬でも日中が暖かい日は、散歩でマダニがついてしまう可能性があります。


🦠 ノミ・マダニが媒介する感染症

かゆみだけでなく、動物や人の健康に関わる感染症を運ぶことがあるため注意が必要です。

【ノミが媒介するもの】

・猫ひっかき病
猫で多い細菌感染で、人も発熱やリンパ節の腫れが出ることがあります。

・瓜実条虫
ノミを介して犬猫に感染。人(特に子ども)への感染例もあり。

・ノミアレルギー性皮膚炎
わずか1匹でも強いかゆみや湿疹の原因に。

【マダニが媒介するもの】

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)

・ライム病・アナプラズマ症(犬で発熱・関節炎など)

・ヘモプラズマ感染(貧血の原因に)


🧪 最近特に増えている「SFTS」って?

ここ数年、ニュースでもよく話題になる SFTS
これは マダニが媒介するウイルス感染症で、犬・猫・人すべてに感染する可能性があります。

📝 SFTSのポイント

・発熱、食欲不振、嘔吐、下痢などの症状

・特効薬やワクチンがまだなく、対症療法が中心

・ここ数年、日本での報告数が増加

・犬猫の感染例も確認されている

・感染した動物の体液から人が感染したと疑われる例も報告あり


特に猫では重症化しやすいと言われており、「マダニには絶対に刺されたくない病気」のひとつです。


🐶🐱 ペットと人、どちらも守るために

SFTSはもちろん、ノミ・マダニが媒介する感染症はペットだけでなく人にも影響するため、飼い主さまご自身のためにも予防がとても大切です。

・散歩後のブラッシングや体チェック

・草むら・公園に行ったあとの観察

・元気がない・食欲がないときは早めに受診

そして何より…


🌿 冬も「継続して予防すること」が一番安心!

予防薬は毎月しっかり継続することで最大の効果を発揮します。

冬だけお休みすると、その隙間に入り込んだノミやマダニが春に一気に増えることもあります。


室内飼育の子でも、
・人の服に付いて入り込む
・過去に家にいたノミが卵で残っている
など、リスクはゼロになりません。

 

大切なご家族が、寒い季節も健康で快適に過ごせますように🐾
気になることがあれば、いつでもご相談くださいね。

2025年12月13日 16:35

特発性てんかんを持ったワンちゃんのための療法食について

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  先日 飼い主さんから「特発性てんかんを持ったワンちゃん用の療法食があるんですか?」というご質問がありましたので、そのことについてお話ししたいと思います。


「ニューロケア(ネスレ日本販売、ピュリナシリーズ)」というドライフードです。
NC ニューロケア 製品画像

こちらのフードは脳の健康維持に役立つとされている中鎖脂肪酸(発作を抑制する作用があり、脳のエネルギー源としても利用されると言われています)を含有したフードです。
その他、認知機能の健康をサポートするアルギニン、EPA +DHA、抗酸化成分、ビタミンB群を配合しています。

犬の認知症は診断がつきにくいですが、12歳以上になると6割以上のワンちゃんに大なり小なりの認知機能低下が認められるという報告があります。
よって、ニューロケアは高齢や既に認知機能が低下してきているワンちゃんにも向いているフードということになります。

 

 では、これを食べていれば発作のお薬は飲まなくても大丈夫になるのか?という点が気になるところだと思いますが、ここからは私見をお話ししたいと思います。


まずお薬は必須だと考えます。

てんかんのワンちゃんを多く診察していますが、発作の頻度、大きさ、症状の様子は多種多様であり、同じお薬の量や組み合わせをしても効果についてはかなり個人差があります。
お薬を飲んでいればほとんど発作が出なくなる子もいれば、頻度が半分に減った、発作の大きさが小さくなった、全然変わらない、など様々です。
それほど症状に幅がある状況でフードだけでコントロールするのは難しいと考えています。
とは言っても、このフードが無効と言っているわけではありません。
実際、お薬を飲んでいても発作がゼロになることはあまり多くないため、このフードを併用することでお薬だけでは抑えきれない発作の頻度、程度を減らすサポートに役立つものと考えます。
よって、「お薬を飲んでいるけれどもう少し発作の回数が減らないかなぁ?』と思われている飼い主さんにお勧めしたいと思います。
認知機能に対しては目に見えた改善が見られるかというと、そこは厳しいと考えます。
発作のように見た目ではっきりわかるものではないため、使用効果は感じにくいと思います。
よって進行スピードを遅くする効果を期待したい飼い主さんにお勧めしたいと思います。

 

<まとめ>(私見)

・特発性てんかんのワンちゃんにおいてニューロケアをお薬の代わりにするのではなく、一緒に使って発作の頻度や程度を減らすことを目標にすると良い。

・認知機能効果については改善というより、脳に栄養を与え機能を維持し機能低下のスピードを遅くするという効果を期待する。

 

 フードなので、ある一定の期間使用しないと効果が出ないと思いますが、ちょっとお値段が高めです。
詳細につきましては当院にお問い合わせ下さい。また、慢性腎不全、アレルギー、尿路結石などの疾患に対応する療法食を食べている場合は使用できない可能性があります。
詳しくは獣医師にお尋ね下さい。

 

たまきペットクリニック 神経科

担当獣医師:大内 詠子

2025年12月03日 11:04

てんかんによる発作治療開始のタイミングについて

可視光とは 科学 プレゼンテーション ライトブルー 黒 手書きスタイル (2)

今回はてんかんによる発作の治療タイミングについてお話ししたいと思います。
 

ワンちゃん、ネコちゃんの発作頻度や程度はまちまちで、毎日の子もいれば半年に1回や1年に1回という子もいますし、頻度は少ないが1回の発作が重度、という場合もあります。
よくご相談を受けるのは1~2ヶ月に1回位発作があるのですが、薬は必要ですか?という内容です。
治療の開始時期についてはまず診察を受けて頂き、詳しい問診や動画などを拝見してからの判断とはなりますが、投薬をご提案する際には下記の基準に基づいて判断しています。

 

1、てんかん発作の頻度が6ヶ月間で2回以上起こった場合

2、群発性発作(※1)があった場合

3、てんかん重積(※2)があった場合

4、発作が終わっても様子がおかしいなど余韻の継続時間が長い

5、発作の間隔が短くなってきている

6、発作の重症度が増している

7、頭の中に発作の原因病変がある場合      など

 

(※1)群発性発作:24時間以内に別々の発作が2回以上起こる状態。

例:朝に2回発作が起こり、とりあえず治ったが、夜になったらまた発作が起こった、のような場合

(※2)重積発作:発作は1回の発作が5分以上続いていた、または最初の発作が治る前に次の発作が起こり、それが継続した場合

 

以上の内容にあてはまるようでしたら治療開始のタイミングかもしれません。

 

当院の神経科ではカウンセリング(飼い主様のみご来院のご相談)も承っております。

気になることがありましたらお気軽にご相談下さい。

 

たまきペットクリニック 神経科担当

獣医師 大内 詠子

2025年11月19日 13:07

「動物の神経科」

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「動物の神経科」と聞いてもどんな時に行くべきところなのか今一つピンとこない飼い主さんも多いと思います。
今回は神経科に来院するワンちゃん、ネコちゃんはどんな症状で来院されているのかについてお話ししたいと思います。
人の医療においても「神経科」というのはそれほど身近な診療科ではないと思います。
動物ならなおさら…、と思いがちですが意外にそうではありません。

皆さんのワンちゃん、ネコちゃんでこのような症状を見たことはありませんか?

・突然、立てなくなった、歩けなくなった。または一時的にそうなったけれど数日で良くなった。
・最近、つまずくことが多くなった、歩き方がおかしい。
・抱っこをするとキャンと鳴く、体を触ると痛がる、過敏に反応することがある。
・今まで登れていたソファーやキャットタワーなどに登らなくなった、または登れなくなった。
・首が傾いている。
・最近、ぐるぐる回る(旋回)ようになった。
・目が揺らいでいる
・壁や物にぶつかるようになった。
・突然、倒れて手足をバタバタしている、または以前にそうなったことがある。
・体の一部がぴくぴくすることがある。
・体全体が震える。
・ごはんやお水がうまく食べたり飲めたりができなくなっている気がする。
・性格や行動が変わってきた。
・ぼんやりしていることや寝ていることが多くなった気がする。…など

これらはいずれも神経疾患の可能性があります。
もちろん神経疾患ではなく、骨折、脱臼などの整形外科疾患や、心臓、血管に問題がある循環器疾患、メンタルの問題による行動異常などが原因である場合もあります。
しかし、動物は言葉が話せませんので、飼い主さんや獣医師が動物の異常を察知し、診察や検査をすることで診断・治療を進めていく必要があります。
たまきペットクリニック神経科では神経疾患の診療はもちろんですが、そうではなかった場合でもその状況に適した診療科を受診できるお手伝いをさせて頂きます。

「うちの子は神経科を受診した方が良いの?」と思われましたら、お気軽にご相談下さい。


たまきペットクリニック
神経科担当獣医師 大内 詠子

2025年11月05日 09:46
たまきペットクリニック

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第24-2-1号
動物取扱責任者 室賀 環
登録の年月日 令和6年5月24日
有効期間の末日 令和11年5月23日