年末年始に増える 「異物の誤食・誤飲」について
こんにちは。愛玩動物看護師 片野です🌼
今回は、特に**年末年始に増えやすい「異物の誤食・誤飲」**についてお話ししたいと思います。
🐶🐱異物の誤食・誤飲ってどんなもの?
異物の誤食・誤飲とは、本来食べるものではない物を、誤って口にしてしまうことをいいます。
動物病院でよくご相談いただくのは、
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おもちゃやぬいぐるみの一部
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タオル・靴下・下着
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ビニール・ラップ・包装紙
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人の食べ物・薬
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猫じゃらし・ひも・輪ゴム
など、私たちの身の回りにあるものばかりです。
🎍なぜ年末年始は特に注意が必要なの?
年末年始は、普段と生活リズムが変わりやすい時期です。
そのため、誤食・誤飲のリスクが高くなります。
🧹① お家の中がいつもと違う
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大掃除で物の出し入れが増える
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片づけ途中の物が床に置かれがち
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来客があり、普段出さない物が増える
こうした環境の変化で、動物たちが**「いつもと違う物」を口にしてしまう**ことがあります。
🍊② 食べ物が増える
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おせち料理
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お菓子・チョコレート
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骨付きの食べ物
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テーブルの上の食べ残し
人には美味しい物でも、動物にとっては危険な食べ物が多いのが年末年始です。
🎁③ ひも・包装が増える
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プレゼントのリボン
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お正月飾り
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猫じゃらしに似たひも状の物
特に猫ちゃんは、ひも状の物を飲み込んでしまう事故が多いため注意が必要です。
⚠️誤食・誤飲で起こりうること
誤食・誤飲は、すぐに症状が出ないこともあります。
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吐く・吐こうとする
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食欲がなくなる
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元気がない
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お腹を触られるのを嫌がる
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便が出ない、血が混じる
「元気そうだから大丈夫かな?」と思っても、あとから症状が出るケースも少なくありません。
🩺「もしかして…」と思ったら
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何を、いつ頃、どのくらい食べた(かもしれない)か
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その後の様子(元気・食欲・嘔吐など)
をメモして、早めに動物病院へご相談ください。
「これくらいで相談していいのかな…」と迷う内容でも、動物病院へ相談ください。
🏠ご家庭でできる予防のポイント
年末年始は特に、
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床に物を置かない
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食べ物はすぐ片づける
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ゴミ箱はフタ付きに
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おもちゃは遊ぶときだけ出す
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ひも・包装材はすぐ処分
を意識してみてください。
🌿さいごに
誤食・誤飲は、どのご家庭でも起こりうる事故です。
「ちゃんと見ていたのに…」
「まさかこんな物を食べるとは思わなかった…」
と、飼い主さまが自分を責めてしまう場面も少なくありません。
でも、気づいて、相談してくださることが一番大切です。
「これ、食べちゃったかも?」
「様子を見ていいのかな?」
そんな時は、遠慮せずご連絡くださいね。
私たちスタッフも、大切なご家族を守るお手伝いができればと思っています🐾
