てんかんを持ったワンちゃんの狂犬病予防接種について
4月に入り、そろそろ市区町村から狂犬病予防接種のお知らせが届いている頃だと思います。
先日、「うちの子はてんかんがあって毎日お薬を飲んでいるのですが、狂犬病の予防接種は受けないといけないのでしょうか」 というご相談をいただきました。
同じように不安を感じている飼い主さんもいらっしゃると思いますので、今回はそのことについてお話しします。
※狂犬病がどんな病気なのか、なぜ接種が必要なのかについては、3月に掲載した愛玩動物看護師 片野のブログもぜひご覧ください。
🐾 てんかんがあっても、基本的には接種が必要です
てんかん発作をお薬でコントロールしているワンちゃんでも、 狂犬病予防接種は法律で義務付けられているため、基本的には接種が必要になります。
ただし、ワンちゃんの体調によっては、接種を見合わせたり、猶予が検討される場合もあります。
🩺 こんな場合は接種を控えたり、猶予を検討します
1. 一時的に体調がすぐれない場合
・元気や食欲がない
・下痢・嘔吐がある
・最近てんかん発作が増えている
・発作が長引いている
→ 体調が落ち着いてから接種を考えます。
2. 高齢や持病のため、普段から体調が安定しない場合
→ 診察のうえ、狂犬病予防注射実施猶予証明書の発行を検討します。
3. 過去に狂犬病予防接種でワクチンアレルギーを起こしたことがある場合
→ ワクチンのメーカーを変えるなど、できる限りの工夫をします。
それでも難しい場合は、狂犬病予防注射実施猶予証明書の発行を検討します。
🐕🦺 ワクチンでてんかん発作が悪化するのか?
ここからは、私自身のこれまでの経験からのお話です。
これまで多くのワンちゃんに狂犬病予防接種をしてきましたが、 それが原因でてんかん発作が増えたり、発作が長引いたりしたケースは経験していません。
また、いろいろな病院で働いてきましたが、 他の獣医師からも「狂犬病予防接種でワクチンアレルギーが出た」という話はほとんど聞いたことがありません(もちろん絶対ではありませんが)。
こうした経験から、 普段の生活が安定しているてんかん持ちのワンちゃんであれば、狂犬病予防接種は受けておいた方が安心だと考えています。
🐾 ご不安なことがあれば、いつでもご相談ください
てんかんのあるワンちゃんの予防接種は、どうしても心配がつきものです。
少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
たまきペットクリニック 神経科担当 大内 詠子
