神経学的検査ってなに?(その1)
本日は、神経科の初診で必ず行っている
「神経学的検査」についてご紹介します。
神経学的検査は、鎮静や麻酔、注射を必要とせず、動物たちが意識のある状態で受けられる検査です。
多くの場合、10分程度で終了します。
この検査だけで病名を確定することはできませんが、
✅症状の経過
✅年齢
✅犬種・猫種
✅診察時の様子
などの情報と組み合わせることで、
考えられる病気を絞り込むことができます。
そのため、今後の治療方針や追加検査を決めるうえで非常に重要な検査となります。
神経学的検査の目的
神経学的検査では、主に次の3つを確認します。
① 症状が神経の異常によるものか
② 神経のどの部分に問題があるのか
③ 障害の程度はどのくらいか
検査で使用する道具
神経学的検査では、主に次のような道具を使用します。
🔨 打診槌(だしんつい)
反射の状態を確認し、脊髄に異常がないかを調べます。
✂️モスキート鉗子
皮膚への反応を確認し、脳や脊髄の働きを評価します。
🔦 ペンライト
目に光を当て、瞳孔の反応を確認します。
🐾 滑りにくいマット
バランス感覚や姿勢を保つ能力を
評価するために使用します。
実際に使用している道具です!
①打診槌②鉗子③ペンライト
※緑のマットはヨガマットです
検査に痛みはありますか?
神経学的検査では、反射を確認するために足を軽く叩いたり、皮膚をやさしくつまんだりすることがあります。
しかし、強い刺激を与えることはなく、多くの動物たちは落ち着いて検査を受けることができます。
神経の病気では、「どこに異常があるのか」を見極めることが診断への第一歩です。
当院では、動物たちへの負担をできるだけ少なくしながら、丁寧な検査を心がけています。
今回は神経学的検査の目的と、検査で使用する道具についてご紹介しました。
次回は、検査内容についてもう少し詳しく
お話ししたいと思います。
神経科の診察についてご不明な点や
ご心配なことがございましたら、
お気軽にご相談ください。
たまきペットクリニック
神経科担当
獣医師 大内 詠子
